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令和7年4月26日(土)、笛吹市立石和中学校で、1年生163名に、「いのちの授業」を行ってきました。

  • 執筆者の写真: 若尾
    若尾
  • 6月16日
  • 読了時間: 10分

 令和7年4月26日、山梨県の中央に位置する笛吹市立石和中学校で、1年生163名に、「いのちの授業」を行ってきました。石和中学校は、南に富士山、西に南アルプス、そして富士山水系の急流の一つである笛吹川が近くを流れている、自然環境の素晴らしい地域に位置しています。


 《学校教育目標》を

  校訓である「私たちはいつも正直で親切勤勉の生活をすることに努めよう」を学校生活

 の基本的姿勢とし,これからの厳しい社会を生き抜くことができる生徒の育成を目指すと

 し、次のように定めています。

 ◇自ら未来を拓く生徒の育成

  ○明るく健康な生徒(心身ともに健康で,明朗快活な生徒の育成)

  ○進んで学習に励む生徒(自ら生きる力を持ち,生涯にわたって主体的に学び続ける生

   徒の育成) 

  ○情操豊かで思いやりのある生徒(感動する心,愛する心,慈しむ心,連帯する心を持

   った生徒の育成) 

  ○自ら判断し,責任を果たす生徒(社会の成員としての自覚を持ち,責任を果たす生徒

   の育成)

  ○自ら努力し,粘り強く物事に取り組む生徒(気力に富み,粘り強く最後まで物事に取

   り組む生徒の育成)

  学力と人間力の双方を重視し、教育に取り組んでおられる学校でした。


  一か月前に小学生だった生徒さん方。授業に対してどの様な受け止めをされるのか、楽

 しみと不安とが混じる思いで授業を進めました。

  いつもの様に、一方的な講演形式ではなく、「命は知識として教えない、言葉のみで伝

 えない、頭で理解させようとしない」という立ち位置を崩さず、生徒さん方が、”自ら考

 え、気づき、発言する”場に触れて頂きながら、命への思いを生徒さん方の心の中から引

 き出す授業として進めていきました。


  いつも、こちらが心を揺さぶられる場が、生徒さん方から創出されるのですが、今回

 は、今まで全国800校近くで授業を行ってきた中で、最も大きく心が揺さぶられた学校

 の一つとなりました。この授業では、話し手としての思いや価値観を伝えるのではなく、

 生徒さん方の心に内在している、それぞれの命への思いを引き出すことに基軸をおいてお

 ります。

  こちらが複数の事例を話し、生徒さん方の受け止め方を問う場面を数多く作ります。今

 回は、一つの事例に触れるたびに、予想しなかった状況が生まれてきたのです。生徒さん

 方が事例に触れるたびに、9人、10人と数多くの生徒さん方から発言が続いたのです。そ

 れも心に触れる思いが語られたのです。


  このような授業を通して感じたこと、今まで思っていた命について、これからの人生に

 反映していきたいと思うこと等々を手紙で綴って頂きました。


  全員の手紙を掲載することはできませんので、一部の生徒さんの手紙で、更に抜粋の形

 で以下ご紹介させて頂きます。

 *尚、手紙の掲載につきましては、学校側からのご了承を頂いております。又、写真の掲

  載につきましても学校側からのご了承を頂いております。


  『私は今日の授業の話は、聞いた人にとってすごい影響を与える話だなと思いました。

  みんなは、命は大切と言ったり、思ったり、ただの肩書だけで命は大切と考えている人

  に、今日の若尾さんやひとみさんの話を聞いてもらいたいなと思いました』


  『今日、この授業を受けて、今こうして生活している今、苦しくても闘っている人がい

  ることを改めて思い知った。なので、これからは今以上に命を大切にしようと思った』


  『私は今までに、多くのいのちの授業を受けてきましたが、今日の授業では、新しいこ

  とをたくさん学びました。今日の授業では、ちゃんと「自分で気づく」というところ

  で、命についてたくさん知りました』


  『若尾先生の話は、今まで聞いてきた人と違い、一方的なものじゃなく、話しながら自

  分たちに質問してきたりして、初めての体験でとても新鮮でした』


  『前まで、命が大切は、きれい事と思っていたこともあるけど、今回の授業を通して、

  本当に大切なんだなって、きれい事じゃなくて、ほんとのことだったんだって気付い

  た。人間何かを失ってから大切だって気づくし、さるわたりさんもそうだった。でも自

  分の命の時間を使って、他の人に命の時間を与えているのかなと感じたし、失う前に、

  さるわたりさんのおかげで大切なことに、一番大事なことに気づいた』


  『ぼくは、前まで、命は当たり前にあるもの、だからこれほど深く考えることはありま

  せんでした。だけど、この授業を通して、命はとても当たり前にあるものではないと感

  じました。なので、ぼくは、いつもの一日に感謝しながら生きていこうと思いました』


  『いのちの授業を受けて、いのちはものすごく大切なものだと思いました。今までは、

  命は大切と軽い気持ちで思っていましたが、今回の授業で、その軽い気持ちが変わりま

  した。・・・。私が命に対する気持ちも変われたので、とてもよかったです』


  『ぼくは、この授業を受けて、幸せということを知りました。幸せとは、「何でも手に入

  ること」ではなく、「生きること」が大切だと知りました。授業で、「なぜ命は大切なの

  ですか?」と聞かれたとき、「理由は一つしかない」と思っていたけど、他の意見を聞

  いて、たくさん理由があると知りました。今生きていることを大切にしようと思いまし

  た』


  『確かに、「命は大切」だということを押し付けられてきました。でも、この話を聞いた

  ら、生きてることは奇跡だと、今考えなおしました。ぼくは、このことから、一日一日

  を大切に生きていこうと思いました』


  『先生が、ただ、命のことを伝えるんじゃなくて、しっかり、自分たちも考えることが

  出来る空間だったので、どれだけ命が大切なのか、今生きていることがどれだけすごい

  のかを知ることができたので、今よりもっと命のことを大切にしようと思いました』


  『私は、「命が大切」ということしか頭で考えられていなかったことが分かりました。そ

  して、授業をした事で、命がなぜ大切なのかが分かりました。それは、命が一つしかな

  く、限られているからです。幸せとは、この限られた命を生き抜くことだと思いまし

  た。そして、この考えは、一人一人違う考えだということも学べました』


  『ぼくは、今まで「命は大切」とはわかっていましたが、とても軽く見ていました。今

  日の動画を見て、ぼくは、「命があるということは奇跡」ということが分かりました』


  『この授業を受けて、命は大切なものだとは分かっていたけど、ここまで深いものだと

  は思わなかった。自分がどれだけ命を軽く見ていたかにも気づかされた』

  

  『今日、この授業を受け、私は、命が大切ということは分かっていたけど、理由などを

  考えていなかったことが分かりました。私は、今日の授業を受け、一人ひとりが違う美

  しさがあるから、命は大切だと思いました。一人ひとりを大切にすれば、その人の命を

  大切にしたということになると思いました。なので、一人ひとりの輝きを知れば、その

  人の美しさが知れると思いました。これからは、一人ひとりの輝きを知り、一人ひとり

  を大切にし、人と命と向き合っていきたいと思います』


  『今まで、小学校の頃、何度か、「命について」の授業を受けたことがあります。初めて

  聞いたときは、誰かの言ったことに、なっとくするだけで、自分では命がなぜ大切なの

  か、あまり深くは考えていませんでした。ですが、今回、ひとみさんの話を聞いて、自

  分なりに、なぜ大切なのか、考えることが出来ました』 


  『ぼくは、今回の命の授業を受けて、命の重みを自分の目と耳と心でしっかりと感じま

  した。生きていくうえで、一番大切なもの、それは「命」なんだと、今日のお話で分か

  りました。命とは何か、どう向き合っていくのかは、自分で考えていこうと改めて感じ

  ました』


  『授業を受ける前、たしかに命はとても大切だけど、もうそんなことは知っているし、

  分かっていると思っていたけれど、授業を受けて、さらに命の大切さを知ったし、その

  大切な命を守るためにできることも考えることができました』


  『命は小さいころから分かっていました、でも、なぜ命が大切なのかは正直考えたこと

  もありませんでした。でも、今回の授業を受けて、命が大切な理由が、ようやく分かり

  ました』


 

 そして、勇気を持って心の内を綴ってくださった手紙です。


  『自分は人生の中で、「死にたい」と思ったことが何度かあります。それも、ガンのよう

  な思い病気でもない、自分のミスなどです。そしてたぶん、これからもそう思うことが

  あると思います。ただ、今日、この話を聞いて、命の重み、そう思わないポジティブな

  ことが大切だと分かりました。その他にも、どんなにくじけそうな時でも、あきらめず

  に立ち直ります』


  『ぼくは、いのちの授業を受けて、とても共感したことがあります。それは、見て見ぬ

  フリをすれば、それは悪に加担するという点です。ぼくはいじめを受けていました。授

  業から出ていき、どこかへ隠れ、そのままずっと過ごしたりしていました。殴られて、

  けられて、集団からいつもひどいことをされていました。それでも、この授業でいいこ

  とを学べました。ありがとうございました』


  『私は三年の頃、ひどいいじめを受けていました。死にたいと思っていたことだってあ

  りました。でも、親は私のことを受け止めてくれました。そして、このいのちの授業を

  受けて、泣きそうになりました。今では中学生ということもあり、友達ができました。

  これからも苦しいことが多々あると思います。ですが、、私が取る行動は、「どんなこと

  があっても乗り越える」ことです。


  『私は小学校(6年あたりから)いじめを受けていました。毎日行くはずの学校が怖く

  て、苦しくて、いけない日もありました。・・・。今日の「いのちの授業」も正直、い

  やでした。それはみんな授業を受けるけど、いじめがなくなること、いじめている人が

  変わることが、ほんのひとにぎり、もしくは誰も変わらない、そんなことになるからで

  す。・・・。今は、「学校行きたくない、「家も家と思えない」。ひどいときは「この世に

  うまれたくなかった、生きたくない」なんて悩むようになっていました。そんなことを

  考え、今日、授業を受けていました。ですが、今回の授業は、今まで受けてきたものと

  ちがいました。「理解しなさい」、「覚えなさい」と言われてきましたが、今回は本当に

  自ら考え、理解することができました。・・・。今日の一時間で分かったことで、いじ

  めが減ると思うので、「今」自分に出来ること、使命が何となくわかりました。今日

  は、本当に素晴らしいことを理解させてくださり、ありがとうございました』


  『私は、今なくなりたいです。私は明日が来るのがこわいです。昔にいじめを受け、人

  とのかかわりさえこわい、それをずっと抱えて12年間生きてきました。今日、私はと

  てもひとみさんに感動しています。・・・。私はある意味、自分のことを改まってみよ

  うかなとか、もう少し生きようと思っています。私は、この授業で、「どうせなくなる

  のに、生きるんだよ。どうせ死ぬのに、生きたいって思う」私は今の気持ちがこれで

  す。いつか人は死ぬけど、絶対に未来につなげる、これを今日で学んだことです。




 如何でしょうか。一か月前に小学生だった生徒さん方がそれぞれの心の内を綴ってくださいました。様々な事に気づき、より人生を豊かなものにしていこうと思う気持ち、一方で、死を意識するまでの体験をしてきた中で、「どんなことがあっても、あきらめずに立ち直っていく」、「自身にとってより良い事に気づいた」、「どんなことがあっても乗り越えていく」、「今自分に出来ること、使命に気づくことが出来た」、「自分を見直し、命を未来に繋げる」と決意した生徒さん方。


 生徒さん方の心を尊重し、命への思いや価値観を押し付けない授業としてきたことで、今以上により良い人生を見ようとする生徒さん方、そして死と向き合ってきた中で、”自身を見直していく、どのような事も乗り越えていく、自分の使命に気づいた、命を未来に繋いでいく” と、苦しい中に在ってもなお、その決意を促すことが出来たことに、この授業の意義を改めて感じています。


 そして、授業の在り方に対して、私自身改めてその意義を感じさせて頂いたことに、生徒さん方に対し、心から感謝いたします。

 

 授業に触れて頂いた生徒さん方の命が、光り輝いていくことを願っております。

素晴らしい生徒さん方でした。


  

 

  





 
 
 

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