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<子ども達から頂いたメッセージ・一例>
・今まで、沢山の講義を受けてきましたが、今回の授業のように、「一緒に授業を作っていく」という講義の内容は、初めてだったので、新鮮に思ったのと同時に、私たちは、この講義をただ、受け身で聴くのではなく、一緒に皆で考えて、「参加」をしていかなければならないのだなと思い、それほどまでに、命を学ぶという事は大切なことなのだと感じました。
・講師の方は最初、『命は教えるものではない、伝えるものでもない、理解させようとするものでもない』と話した。私は「命の大切さ」について講演して頂くのだと思っていたので、どういうことだろうと考えた。が、次の質問で分かった。「命は何故、大切にしなければならないのか?」と問いかけられた時、私は一つしかないものだからと思った。しかし、周りの同級生は「自分のものだから」、「神様にもらったものだから」と、違う言葉が次々と出てきた。命は大切ということは変わらないのに、・・・。もし、命は「一つしかないものだから大切」とだけ教えられていたら、どうだろう。私は納得いくが、中には疑問を持つ者もいるだろう。数学のように、答えは一つではないという事が命というものなのだと気づいた。
平成30年4月1以降の子ども達からの手紙につきましては、「いのちの教室への思い」でご覧ください。
命(いのち)の授業
三つの学び
”命は、知識として教えるものではない”
(知識から、知恵に)
”命は、言葉のみで伝えるものではない”
(言葉のみから、心の触れ合いに)
”命は、頭で理解させるものではない”
(理解から、自らの気付きに)
三つの学びは、延べ約700校の教育機関で、命の授業を行い、4万通を超える子ども達からの手紙(”命の声”)から、私自身が気づかせて頂いた、心の宝物です。
嘗て、私も命の授業を実践する時点で、私自身の命の思い、価値観を言葉で伝え、一方向的な伝え方で、命の大切さを理解させようとしておりました。その時気付いたのは、子ども達は聞いていてくれてはいるものの、こちらの届けようとする思いを、自身の心の中に入れようとしていなかったという事です。
このことは子ども達からの手紙で読み取ることが出来ました。皆、異口同音に、「改めて命の大切さが分かった」という表現に終始した思いを書き記してきたのです。
その時、子ども達の心の中の真の思いを知りたいと、強く思いました。
私は、命に対して子ども達がどのような思いを持っているかを知ろうとして、「命ってなんだと思いますか?」、「命は、何故大切なのですか?」と問いかけてみました。子ども達から帰ってきた命への思いは、大人も気づけないほどの深い思いを伝えて来たのです。更に、それぞれが皆、違う思いだったのです。大切なことではあるけど、こちらの体験を通した思いや価値観を、命の思いを一律的に伝えようとしていた授業の実践を、変えなければならないことに気づかせて頂いた瞬間でした。
子ども達に対する新たな思いは、
・子ども達は、命に関しての深い思いを心に内在している存在である。
・子ども達は、それぞれの命への思いを受け止めて欲しいと切望している。
・子ども達は、皆違う思いを有している。
という事です。
そして、私は次の事を心に刻みました。
・子ども達それぞれが有している、「命」への思いを受け止めること。
・子ども達が、「命」について自ら気づく場が必要である。
・子ども達、自らが発信する場が必要である。
の三つの思いを有しながら、子ども達と触れ合って行くというものでした。
具体的にとった様式は、
・子ども達との対話を中心とする授業。
・子ども達が他の意見も聞きながら、自ら考える場を提供する授業。
・子ども達が発言し、心の中から、命の思いを引き出していく授業。
というものです。
その後、子ども達からの手紙の内容は、大きく変容し、様々な思いが綴られて来るようになり、中には、
「命を絶ちたいと思っていた。この授業を受けて、命への大切な思いを既に持っていた自分自身だという事に気づき、命への思いを強くしたので、頑張って生きていきます。」
という、それぞれの状況で死と向き合った手紙及び、直接言葉で伝えて来た思いを加えると、全国の学校から、既に400人近く頂いております。今でもこのような手紙、直接伝えてくる思いが増え続けています。
又、
『生きていて嫌だと思ったこと、辛いと思ったことは、数えきれないほどあります。だけど、それを乗り越えられたのは、自分が「今生きている」から、そして周りに支えてくれる人が一だけでもいたからだと、「いのちの授業」を受けた今、思える様になりました。与えられた命に感謝の思いを持つことが出来ました。〕
という手紙を数多く、頂いております。
子ども達から頂いた、大切な”命の心”を、これからもしっかり持ちながら
子ども達と触れ合って参ります。

NPO(特定非営利活動)法人いのちの教室
理事長 若尾久
本活動は、持続可能な社会の実現を目指し、社会的責任活動の一環として、進めて来ております。
又、本活動は、環境に関する事項についても、教育テーマとして取り入れております。
子ども達からは、命の授業を実践していく中で、多くのことを学ばせて頂きました。この命の授業は、こちらの思いや価値観を伝え理解させようとするものではなく、考え、発言し、自ら気づくことで、子ども達の心の中に眠っている、”命への思い”を引き出す授業であります。
この命の授業は、子ども達からの学びから創出されたものです。右記の「命(いのち)の授業」でお示しした様に、一方向的な語りではなく、子ども達が授業に都度、参画しながら、子ども達と一緒に作っていく授業であります。子ども達に言って聞かせたり、与えたりするのではなく、子ども達の心の中から引き出す授業とすることで、子ども達が自ら気付き、行動に移していこうとする意識の醸成を実現しようとするものです。