top of page
検索
  • 執筆者の写真若尾

令和6年7月17日(水)に、甲斐市立竜王南小学校で、保護者の方もご参加いただき、6年生55名(教師2名)に、「いのちの授業」を行ってきました。

更新日:8月25日




山梨県の中央に位置する甲斐市の竜王南小学校で、6年生に「いのちの授業」を行いました。

竜王南小学校は、学校の目指す児童像を

 ・進んで学ぶ みなみの子ども(知育:確かな学力)

 ・思いやりのある みなみの子ども(徳育:豊かな心)

 ・じょうぶで元気な みなみの子ども(体育:健康な体)

に置き、

更に行動指針として、南小 当たり前十か条を制定し、きめ細かな行動基準を設定している学校です。


 いつもの様に、命について、初めから”教える、伝える、理解させる授業”ではなく、子ども達が既にそれぞれの心に自己育成し、心に内在している命への思いを引き出す授業としました。


 子ども達は、授業を通して自ら考え、自ら気付いたことを、しっかりとした口調で、発言してくれました。素晴らしい子ども達でした。私は、この子ども達に、授業の途中で、子ども達が命に対して、どのような思いを持っているのか確認しようと、次の質問をしてみました。

 「皆さん、命について、教えてもらいたいと思っている人は手を挙げてください」と。

 なんと、誰一人として手を挙げてこなかったのです。


私はこの場に触れ、子ども達から大きな気づきを頂いたのです。

 ”子ども達は、命への思いはそれみな違うこと、それぞれの心に、それぞれの命への思

 いを内在していること、だからこそ、まず自分たちの心に内在する命への思いにはっきり

 と気づきたい、心に内在するけど、自分たちがまだはっきりと気づいていない自分自身の

 命への思いを引き出してくれる場が欲しい”

という子ども達の、普段、言葉には表さない心の思いに触れた思いがしたのです。

過去にも同様な学校を、全国でいくつか経験させていただきました。


 子ども達の命への思いを尊重し、心の中から引き出す授業、初めから語り手が教え、伝え、理解させようとする場ではなく、まず子ども達の心の中から引き出し、自己の命への思いに触れること。子ども達が心に内在する命への思いに気づかいまま、語り手が自身の命に対する思いや価値観を子ども達に伝えてしまうと、子ども達が本来心に内在していた命への思いを横に置き、語り手の思いを自分の命への思いと置き換えてしまうことになりかねません。


 子ども達には、まず命へのそれぞれの思いに気づき、そのうえで、他の人たちの話、他の多くの出来事と向き合い、命への思いを深めていってほしいのです。

正に、命の視点で見た、子ども達への自己肯定感の気づきと提供です。


 そんな子ども達全員から手紙を頂きました。それぞれ、すばらしい思いを綴った手紙でしたが、すべて掲載することができないため、一部の生徒さんの手紙(抜粋)となりますが、下記に掲載いたします。(写真及び手紙の掲載につきましては、学校側のご了解を頂いております)


『私は、自分のことを好きになったのは、「病気と闘っている人を他人事のように思わず、

そういう人の分まで、必死に生きようと」思えた自分がいたからです。自分を好きにさせてくれて、ありがとうございました。そして「せいいっぱい、生きよう」と思わせてくれて、本当にありがとうございました』


『いのちの授業を受ける前は、「命は大切」としか思っていませんでした。しかし、この授業を通して、自分は「命の大切さ」を具体的に考えることができました。僕は、命は一人ひとり違うので、世界に一つだけの命として、大切にしていこうと思いました』


『ひとみさんの話で、病気なっても、元気なところ、病気に罹ってしまったのに、いろんな人に感謝していたり、亡くなった仲間の命、他の命を大切にしていたので、私も、これから他の命も大切にしようと思いました』


『この命の授業を受ける前までは、命は大切だと知っていたけど、なぜ命は大切なのかを、あまり考えていなかったので、これからは命のことをしっかり考えようと思いました』


『よくニュースで、人が事故にあって死んでしまったりして、ぼく・わたしには関係ないという人が増えていて、それはよくないということが分かりました。授業をする前は、命は言葉ではわかっていたけれど、授業をしたら、「命はこんなに大切なことなのだな」と思いました』


『命の大切さの授業を受ける前は、「命の授業なんて、みんな命についてなんか分かっているんじゃ?」と思ったけれど、いざ授業を受けてみると、そんな軽い気持ちなんかで受ける授業じゃない。もっと深い授業なんだ」と思いました』


『いのちの授業を受けて、ぼくは、もともと命は「すごく大切なもの」とだけしか思っていませんでしたが、この90分間で、命の尊さや大切さが知れました。また、ほかの命も大切にしようと思いました』


『僕は、「いのちの授業」を受けて、自分の生きる理由は、「生きる」という美しさを感じるためだと思いました。言葉で理解していても、深く理解していない。そんなことはないようにするため、まずは自分だけでも、しっかり理解した方がよいと思いました。僕が分かっていたことを、今回の授業で引き出してもらえて、自分で思う命の大切さが分かりました』


『今までは、命の大切さというのは、言葉ではしっていたのですが、そのことを深くまでは考えもしたことがなかったので、今日この授業で、深くまで考えることができるきっかけになったので、よかったです。・・・・。この経験を生かして、これからも、頑張っていきたいです。僕の心を目覚めさせていただき、ありがとうございました』


『この授業を通して、命について考える気持ちが変わりました。最初は命について、言葉だけしか考えていなかったけれど、今では、頭もしっかり考えられるようになりました・・・。自分が生きている大切さ、自分が持っている命の大切さがとっても分かった授業でした』


 子ども達が、この授業の神髄に触れて頂き、自ら考え、自ら気付き、自ら発言する行為に気づいて頂いたことに感謝いたします。

0件のコメント

コメント


bottom of page