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執筆者の写真若尾

令和6年7月19日(金)に、笛吹市立石和南小学校で、保護者の方にもご参加頂き、4年生36名に「いのちの授業」を行いました。

 石和南小学校は、山梨県のほぼ中央、甲府盆地の東部に位置し、富士山、八ヶ岳を仰ぎ見ることが出来、自然と触れ合うことが出来る環境に恵まれた学校でした。

 

 学校教育目標を「心豊かで、たくましい子どもの育成」に置き、

目指す児童像を

 ・命を大切にし、健康で思いやりのある子ども

 ・仲間とともに、進んで学び、活気のある子ども

 ・きまりを守り、最後までやりぬく子ども

 ・協力し、実行する子ども

とし、

 命への高い関心を持ち、子ども達の人としての成長に心を注いでいる学校でした。


 いつものように、子ども達の心に内在する命への思いを尊重し、子ども達が自ら考え、気づき、発言する場に触れて頂く進め方としました。子ども達は、心に内在していたそれぞれの命に対する思いを、自ら心の中から引き出しながら、他の生徒の思いにも触れ、命に対する考えを深めていく様子がうかがえました。それぞれが、はきはきと発言し、自身が心に内在していた命への思いに自ら気づき、思い出す様子が、多くの場面で見ることができました。


 子ども達からは、授業を通して感じたこと、これからの自身の生き方に反映していこうと決意したことなど、それぞれが心に芽生えたことを手紙に、したためてくれました。全員が素晴らしい手紙を書いてくださいましたが、すべて掲載することが出来ませんので、一部ではありますが、下記に掲載させて頂きます。

尚、手紙の掲載及び写真の掲載につきましては、学校側の了解を頂いております。


『ぼくは、今まで、命が大事という言葉だけは知っていたけど、意味だけは知りませんでした。でも、今回で、意味を知りました。なので、もっと命が大事ってことを知りました』


『命を大事にすることと、人をきずつけないを守ることにすると、決めました。だから、毎日、いじめないこと、人を傷つけないことを守りたいです。こんどから、人をきずつけたり、いじめたりしないようにがんばりたいと思いました』


『いじめやけんかはだめだと思っていたけど、前までは、なぜしちゃいけないまでは分かりませんでした。でも、若尾さんの話を聞いて、いじめやけんかをしてはいけない理由をちゃんと知りました。これからも友達に、何かされたりしたら、まずは、「やめて」、「それはしちゃだめだよ」と声かけをしたり、自分が何かしてしまった時は、すぐに「ごめんね、次からは、きをつけるね」と言えるようにしていきたいです』


『前よりも、命のことを知ることができました。これからは、友達と話すときは、相手がいやな気持ちにならないように気をつけながら、友達とかかわりたいです』


『お母さんががんばって、私のことを産んでくれて、かんしゃしています。………。私が大人になったら、私が親を守っていきたいです。私はりっぱな大人になりたいです。いじめも気をつけます』


『前までは、命は大切だけど、どのように大切かが分からなかったけど、いのちの授業を受けて、もっと命の大切さが分かりました』


『いちばん心に残ったことは、「出会い」です。出会いは会った人によろこびやかんどうを分けあたえるところが、特にいんしょうにのこっています。ぼくも学校から帰って家族に会った時、学校の友達に朝会ったときは、家族や友達が、よろこび、かんどうをあたえてくれました。だから、ぼくも家族や友達にあったときは、よろこびやかんどうをあたえられるそんざいになりたいと思っています』


『ぼくは、前は、悪口を言われていました。その頃は、ぼくは何も人にたよれませんでした。だけど、ぼくが悲しい顔で、泣いていたら、お母さんや、先生や友達に助けられて、今はふつうに生活しています。若尾先生も言っていた、人は助け合うものだと言ってくれました。心から命の大切さを教えてくれて、ありがとうございます』





 子ども達それぞれが、手紙の形で、命、そして、生きることに対する思いを届けてくれました。命は大事、大切、という言葉だけの受け止めではなく、なぜ大切なのかをしっかり受け止めることで、命への思いをより深めていく姿を見ることができました。

 特に校長先生の、命に対する強い思い、子ども達の命を素晴らしいものにしたいと願う姿には、心を引くものがありました。 悲しみや、辛さに接することだけではなく、生きる意味、生きる価値、生きる力を通して、命の真の意味に触れていく子ども達の姿を描いているように感じさせて頂きました。幸せな子ども達だと思わせて頂いた学校でした。



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