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  • 執筆者の写真若尾

 令和6年4月24日(水)、南アルプス市立白根巨摩中学校で、2年生96名、保護者の方、約60名に、『いのちの授業』を行ってきました。




 山梨県の甲府盆地の西側にある御勅使川扇状地の上に位置する、南アルプス市立白根巨摩中学校で、2年生96名、保護者の方、約60名に、『いのちの授業』を行ってきました。

有数の扇状地、御勅使川扇状地では全国的に知られている、数多くの果樹が栽培されています。この地域は、周囲を豊かな自然に囲まれた観光地でもあります。


児童生徒像を

  ”思いやり、創造力、すこやかな体を持ち、未来を担う白根こまっ子”とし、

学校教育目標を

  【思いやりの心と主体性・創造性を備えた、白根巨摩中生の育成】

に置き、

  ”安全・安心で、地域とともにある学校”

を目指した学校でした。


 命を教え、伝え、理解させる授業ではなく、いつもように、生徒さん方の心の中から命への思いを引き出す場を作ることで、生徒さんがらが自ら考え、気づき、発言する授業としました。

 

 このような授業に初めて触れる生徒さん方は、授業を初めてしばらくの間は、どのように授業に触れていこうか、という表情でしたが、進むにつれて表情も変化し、この授業を通して、自分なりに考え、気づいていこうとする姿勢が感じられるようになり、90分の授業を

無事終えることができました。


 授業実施後、生徒さん方からは、心の思いを綴った手紙を頂きました。どれも長文で、素晴らしい思いを感じられるものでしたが、すべて掲載することができないため、その中から選択させて頂いた手紙(抜粋)を通して、生徒さん方の、授業からの気づき、命への思い等についてご覧頂きたいと思います。


*手紙(抜粋)の掲載につきましては、学校側の了解を頂いております。


 『私は、今まで「命は大事だよ」と教えられてきました。ですが、私はそれを頭では理解

  していても、心には染みていないことに、今回の授業で気付かされました』


 『私は初めて「皆で授業を作る」授業を行いました。命について深く考え、自分について

  も考えることができました。私は自分が嫌いです。何もできない迷惑な人だと思うから

  嫌いです。マイナスなことばかり考えて「生きる価値」はないと思い込んでいました。

  だけど、それは違って、多くの親は「生まれてきてくれて、ありがとう」、「感謝」な

  ど、と思われていると、誰にでも「生きる価値」はあるんだ、価値がない人なんていな

  いんだと感じました』


 『先生の授業は、とても分かり易くて、丁寧に話してくれ、とてもよかったです。私は、

  命のことについて考えたことはあるけど、今まで以上に、命の大切さが分かりました』


 『私は、恥ずかしくなったり、つらいことがあると、「土に帰りたい」とか、平気で言っ

  てしまうことが多くあったのですが、この授業で聞いた様々なことから、少しはその言

  葉が減って、言ってしまっても、授業のことを思い出して、前向きに、また頑張れると

  思います』


 『私は「みんなで作っていく授業」というものは、とても良いやり方だと思いました。い

  つも、こういう講演会といった授業は、その人だけがずっと話している、ずっと聞いて

  いるだけなので、あまり好きではありませんでした。ですが、いのちの授業はみんなが

  作っていくので、講演会よりも、ずっと楽しさがありましたし、よく考えることができ

  ました』


 『今回の授業を通して、命の大切さを深く実感し、深く考えさせられました。当たり前に

  できていることが、当たり前にできない人がたくさんこの世に存在していることを理解

  し、自分の命を大切にして、日々生活していきたいなと思える授業でした』


 『私は、「命の授業』を受けて、自分の中で変わったことがあります。それは、「命」に

  対する意識です。授業の最初に、「命が大切だと思う人」と質問されたとき、私は迷わ

  ずに手を挙げました。しかし、「大切だと思う理由」の質問をされたとき、私は答える

  ことが出来ませんでした。命が大切だということはもちろん知っていましたが、理由を

  言葉にすることができなかったからです。友達の考えを聞き、納得することはできまし

  たが、改めて「命」に対する意識の薄さに気づかされました』


 『私は、あまり自分を好きだとは言えませんでした。ですが、自分の生きる意味や命の価

  値を改めて知ることで、「好きじゃない」なんて言っていられないなと気づかされまし

  た。この授業によって、私は、自分の本当の思いや気持ちに触れること、自分の生きる

  意味や価値を見つけることができました。それは言葉にするのが難しいくらい、素晴ら

  しいことなんだと、今は言えます』


 『命がなぜ大切なのかについて、考えるような時間をくださったおかげで、私は改めて、

  自分が納得できるような答えを探すことが出来たのです。この時、私が私なりに学んだ

  ことは、固定された答えを見るけることではなく、たくさん考えて、たくさん価値を見

  出すことだと思いました』


 『「命とは、大人が押し付けて教えるものではなく、生徒たちが自分たちで考え、共有し

  合って、分かるもの」、という先生の思いがたくさん伝わってくる内容で、自分にとっ

  て、とても印象に残りました』


 『私はいのちの授業を受けて、命がある事の幸せを学びました。幸せと思うことはたくさ

  んあるけれど、何よりも、命を持ち今日まで人生を歩んでこられたことが幸せだと思い

  ました』


 『人の悪口やいじめは絶対にダメだと思っています。面白がっていたとしても、相手は傷

  ついているかもしれないということを忘れないように、これから言葉の使い方に気を付

  けていきたいです』


 『世界には、生きたくても生きられない人がいることが分かりました。そのような人がい

  るということが分かったので、これからは、相手を傷つけるような言葉は言わないよう

  にしようと思いました』



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