令和5年11月10日(金)に、山梨県甲斐市立竜王東小学校で、1年生、2年生、3年生、117名に、『いのちの授業』を行ってきました。
南東には富士を望み、西には鳳凰三山が連なる、周囲を山に囲まれた甲府盆地の北西部に位置する学校です。
学校教育目標を、
・よく考え、進んで学ぶ子ども(自主性、創造性)
・きまりを守り、思いやりのある、心豊かな子ども(社会性、道徳性、情操性)
・じょうぶでたくましく、最後までやりぬく子ども(健康な心身、強い意志)
に置き、
地域や保護者の信託にこたえるための児童に寄せる「期待像」として、この目標を通して、調和の取れた人間性豊かで、主体性に富んだ児童の育成の実現に日々努力されている学校でした。
当学年には、いじめにつながる心の在り方、そして、いじめをしない心の在り方について、一年生でガンで亡くなった、こうすけ君の話を交え、教え伝えるのではなく、子ども達が自ら考え、気づく授業としました。
対話形式で、多くの質問をしながらの授業でしたが、子ども達からは、それぞれの思いがしっかりと語られてきました。
その思いを子どもたちが手紙に綴ってくれました。その中の一部をご覧ください。
(掲載につきましては、学校側のご了解を頂いております)
<手紙>
こうすけくんのはなしをきいて、いのちはとてもたいせつなんだなぁとか、いのちをまもらないといけないんだなぁってことが、よくわかりました。
こころのおべんきょうができて、よかったです。
じぶんのことや、みんなのことを、もっとやさしくしたいです。
こころをうばいたくない、こころはたいせつなおまもり。いのちとこころはたいせつ。みんなのこころをうばいたくない。
いままでも、わたしは、いのちはだいじなんだなぁと、おもっていたけれど、きょう、いままでいじょうに、いのちはだいじなんだなぁと、おもいました。
むかし、じぶんが、ままたち、ぱぱたちに、やさしくされたのがうかびました。つぎは、ぼくたちがおしえるばんです。いままでありがとうございます。そだてられて、うれしかったです。いのちをたいせつにつかえて、よかったです。うまれてきてよかったです。
わたしは、心がどれくらいだいじか、わかりました。いっぱい、まなびました。これからも、いっぱい、いっぱい、こころをたいせつにまもります。おともだちのこともみんな、きずつけないようにします。これからも、ずっとまもります。
けんかしたときに、つよくしていたので、やさしくなることを、考えさせてくれて、ありがとうございました。それで、けんかしちゃったときに、すぐにあやまったら、すぐゆるしてくれました。これはせんせいのかげです、ありがとうございました。
はなしをきいていたら、いのちってだいじなんだなと、おもいました。どうしてかというと、いのちがないと、ともだちとあそべないし、母にもあえないし、みんなにもあえないから、いのちって、だいじなんだと、おもったからです。
ぼくは、心の目のことをしったので、こんどからは、しっかりと心の目をつかって、みんな
とわかちあいながら、なかよくすごしていきたいと思います。
一人一人、こせいがあることが分かりました。それを、自分とちがうとダメだとおもって、いじめに活用する人は、いけないと思いました。このことで、わたしは、いじめはぜったいにしない。自分の命は、自分で大切に守っていこうとおもいました。
如何でしょうか、子ども達の心の中には、教え伝える前に、すでに命に対する素晴らしい心の目が芽生えているのです。このことを認識しながら、子どもたちが自ら考え、気づき、発言する授業の在り方を、改めて認識させて頂いた授業でした。
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