令和7年11月8日(土)、石田小学校で3年生39名と保護者の方に『いのちの授業』を行いました。
- 若尾

- 11月30日
- 読了時間: 5分
令和7年11月8日(土)、山梨県甲府市の中西部に位置する石田小学校で、保護者同席の元、3年生39名に、「いのちの授業」を行ってきました。
石田小学校は、学校教育目標を、
「自ら学び、認め合い支え合う、健やかな子」とし、
児童、学校、教師の目指す在り方として、
○目指す子ども像: 「よく考え、進んで学ぶ子」
○目指す学校像 : 「相手を思い遣る子」
○目指す教師像 : 「健康でたくましい子」
とし、
心を育てる教育活動にも重きを置いている学校でした。
今回は、「心の目」を主題にし、いじめの抑制に繋がる授業を行いました。
始めに生徒さん方に質問をしました。
「皆さん目はいくつありますか」と。ほとんどの生徒さんが二つと答えてきました。
一方で、一人の生徒さんが、「目は三つだよ」と答えてきたのです。そして、三つ目の目の意義も、働きも、生徒さんなりに心に感じていたことに驚きを隠すことが出来ませんでした。私の心が驚きと感動で動いた瞬間でした。
そして、話をつづけました。
生徒さん方には、「冒頭で、”私たちにとって大事なことは、二つの目では見えません。心の目で見ることで、大事なことが見えてきます」と伝え、「では、心の目で何が見えてくると思いますか」と、生徒さん方自らが考え、気づく場を提供しました。すると、多くの生徒さんから、「感情、気持ち、・・・」と、それぞれの思いが返ってきたのです。
この授業の根幹にある、低学年であっても、命に対する思い、感性は、大人に負けないほどのものを心に内包していること、命について、初めから教え、伝え、理解させようとするのではなく、既に心に内包している命への思いを引き出してあげること。そのことで、自身が、「こんな思いを自分も持っていたんだ」、「自分では言葉でうまく表現できなかったけど、友達が話した言葉に触れて、その言葉は知っていたし、その意味は大体わかるよ」、等々、誤解を恐れずに言うと、真の意味での自己肯定感を自ら気付くことに、重きを置いてきた授業です。
今回も、生徒さん方からそれぞれの思いが数多く帰ってきたことに、授業の根幹にある意義を再認識することが出来ました。
この授業に触れた生徒さん方から、次のような手紙が届いております。一部の生徒さん方の手紙の抜粋となりますが、ご紹介させて頂きます。
尚、手紙および写真の掲載につきましては、学校側のご承諾を頂いております。
『命は大切なんだな-、と思って、命は大事ということを深く学べました。なので、これからも命を大事にしていきます。・・・。心の目を学べて、とても勉強になりました。これから道とくで命について勉強していくので、今日の命のじゅぎょうが次の勉強につながりました』
『改めて命のじゅうようさに気づきました。いじめてる人は、自分がやったことにきづいていない。その言葉で、もし自分がだれかをいじめていたらどうしようと、かんがえなおしました。 ・・・。友だちといっしょにあそんだり、話したりできているのも、命があって生きているからなんだと感じました。心の目で見て、人のひょうじょうを分かるようになりたいと思いました』
『じゅ業を聞いて、心の目で人の心を見て、自分がされていやなことはしないということが大切だと思いました。・・・。この話を聞いたことがない学年やかぞくにも伝えたいくらい大切な話でした。これからも命を大切にしたいと思います』
『学校でいじめがなくなってほしいですね。もし、悪口を言ったら、あやまります。ひどいことをしている人がいたら、ダメだよと言います。出来るだけ想ぞう力をはたらかせて、おたがいが、いやな思いをしないで 楽しくすごせるようにしていきたいです』
『いじめでは、言葉がいろいろあるので、気をつけて生活をします。もし、いじめをしている人がいたら、やさしく注意して、楽しくなかよく生活したいです。もし、自分がいじめをしてしまったら、すぐにあやまったりしたり、友だちが悲しそうな顔をしているのをみたら、すぐにあやまったり、こまったことを聞いて、たすけたりしたいです』
『ひじょうに心にのこりました。いのちをたいせつにしたいです。おともだちの気持ちになって、これからもなかよくしていきたいと思いました』
『僕は、命を大切にしようとは思っていたけれど、何で大切にするのか、その理由を考えてみたら、とても難しいなと思っていました。「命は大切だ」だけだと、心から「命は大切」というのは感じられなく、「どうしてだろう?」と考えていました。でも、今日の授業で、命を大切にする理由が分かれば、「命は大切」と心から感じられることを知って、今までの僕が、何の理由もなく「命が大切」と思っていたのが、ちがっていたことが分かりました』
『いじめをなくすには、自分の言ったことを受けとめることが大切ということをしることが分かりました。目では心を見ることできないけど、心の目で見ることを日ごろからやっていきたいと思いました。いじめをなくすには、人の心を感じ取りたいです。もっともっと命の大切さをひろめたいです』
『目は2こじゃなくて、3こあることは、はじめて知りました。もし、自分がわるい言葉を言っちゃったら、すぐにあやまることが大事なことだと知りました。自分がいじわるな言葉をつい言ってしまったら、あい手の目を見て、かなしい目をしていたら、すぐにあやまるのが大事なことを、はじめて知りました。命のじゅぎょうを受けて、とてもたいせつなことを知ることができて、とてもよかったです』
如何でしょうか。授業を受けた3年生、こちらからの質問に対して、多くの生徒さんから、それぞれの素晴らしい思いが返ってきました。手紙からも、ご推察頂くことが出来るかと思います。石田小学校は、今回で4回目の授業となります。学力だけではなく、心の在り方にも重きを置いた教育をされている学校ではのご対応と受け止めております。

生徒さん方の心の目が、すべてのことに対して、より広く、より深く、より優しくなっていかれることを願っております。
この授業にあたって、親切に対応して頂いたご担任の先生、そして、心の中から引き出す授業に思いを繋ぎ、多くの生徒さん方から発せられた命への素晴らしい思いに、心から感謝申し上げます。



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