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執筆者の写真若尾

令和5年6月20日(火)、南アルプス市立白根巨摩中学校の2年生89名に、「いのちの授業」を行いました。

更新日:2023年7月14日

 令和5年6月20日(火)、山梨県の西側、自然豊かな御勅使川扇状地の上に位置する、白根巨摩中学校で、2年生89名に「いのちの授業」を行ってきました。教員の方も7名、保護者の方も約60名ご参加いただきました。

児童生徒像を、

  思いやり、創造力、すこやかな体をもち、未来を担う白根こまっ子

とし、

教育目標を、

  思いやりの心と主体性・創造性を備えた白根巨摩中生の育成

に設定され、

人として調和のとれた発達を目指し、学校全体が積極的に取り組んでおられました。


 授業の中で生徒さん方には、真剣に耳を傾けていただき、対話形式で進める授業にあって、生徒さん方から様々な発言を頂き、生徒さん方の、心の中の思いに触れることが出来た時間帯でした。学校の教育目標を通した活動が、生徒さん方の姿勢、発言に深く関わっていることを感じた時間帯でもありました。

 御担任の先生方とのお打ち合わせを、数回会させて頂いた中で、生徒さん方に命の思いに触れてもらい、多くのことに気付いて欲しいという、先生方の真剣な思い、その対応の姿に触れることができました。素晴らしい学校でした。


 「いのちの授業」の実施後、生徒さん方から、命に対する思いを綴った手紙を頂きました。それぞれの思いが素直に綴られた、心に伝わる手紙ですが、沢山の手紙の中から、抜粋で、一部ですが、ご紹介いたします。

掲載につきましては学校側のご了解を頂いております。


  

 『授業では、意見を受けとめて、納得してくれたので、意見が言いやすかったです。命とは、こういうことだよと一方的に押しつけられると、なんで?と疑問がたくさんわいてきて、頭の中がごっちゃになってしまいます。けれど、私たちに、命とは何かということを考えさせてくれたので、自分でしっかりと考え、そういうことか!と納得することができました』


 『今回の授業を通して、私は、「命」とは「今、この瞬間を全力で楽しみ、苦しむためにある」と考えました。どれだけ生きたくても、生きられない人達がたくさんいる、ということを心に刻み、これからも全力で生きていきます』


 『私と同い年の子のスピーチを聞いて、感動しました。病気が辛い中でも、人々に命を大切にしてほしいということを懸命に伝えていたからです。なにごとも頑張っている人を見ると、人は心を打たれるのだなと思いました』


 『私は、命について、あまり深く考えず、ただ大切なものだと思い、生きていました。ですが、今回の授業を受け、命とはとても尊いものであり、一人ひとり、どんな人でもその価値が変わることのないものだと思いました』


 『命は大切と口先だけで言う人がとても多いけれど、そうではなくて、命が大切と頭で理解することよりも、自分の心の中にある、持っている考えを感じる、言葉にすることが何よりも、命が大切ということを感じる、理解することだと思いました』


 『見て見ぬふりをして、自分には関係ないと思っているのは、悪をゆるしているのと同じ行為をしているということだと思いました。もし、クラスで、このようないじめだと思うようなことがあったら、しっかり、やめなよと言っていきたいと思います』


 『今、元気に生きていることは、すごい奇せきということが分かりました。生んでくれた両親や、その他にも、私のことを支えてきてくれた人たちに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。命の大切さが、今日、改めて実感できたのでよかったです』


 『命とは、当たり前じゃない、幸せということが分かりました。それと、生きていくことは、どれほど困難なことで、逆に偉大なことかに気付かされました』


 『この先、生きていく中で、大変なこと、つらいことがあると思います。そんなときは、「生きていることは幸せ」ということを思い出し、頑張りたいと思います』


 『私は、今日の授業を受けて、毎日を大切に過ごしたいなと思いました。教える、伝える授業ではなく、自分で気づくという授業を受けることで、命について、より深く学べました。最初は命は大切なものと思っていたけれど、周りの友達の意見を聞いたり、これまで授業をしてきた生徒さんの手紙を見て、それだけじゃないんだな、と改めて思いました』


 『ぼくは、これからいじめとかを見かけたら、見て見ぬふりをしないようにしていきたいです』


 『命があることで、たくさんの人に出会えることが出来たり、色々な感情を持つことが出来ます。楽しいという気持ちや、悲しいという気持ち、うれしいという気持ちなどは、命があって生きているから感じられるものだと、私は思います。このようなことが、生きていくうえでの本当の幸せだと感じます』


 『私は、命は大切だと思っていた。でも、ただ大切なだけで、なぜ大切かは考えたことがなかった。今回、なぜ命は大切なのかを考えられてよかった』


 『いつもの、こういう命の授業みたいのは、講師の人が一方的に説明する授業だったけれど、今日の命の授業では、講師の先生が、僕たちの意見をしっかりと尊重して聞いてくれて、ありがとうございました』


 『私は、自分と同じくらいの少女が、がんと闘うということに心打たれました。闘っていく中で、少女は「生きることは幸せ」という答えを出しました。生きているからこそ、好きなことができ、病気の彼女が言うことで、説得力が生まれ、私も納得しました』


 『今日の授業では、「自ら考える」ということで、命について、すごく考えさせられたなと思った。今までの講演は、一方的に話され、いざ質問タイムになっても、何がなんだか情報の処理が追い付かなくて、分からずじまいだったけど、今日は「一方的に話す」ではなく、「お互いに考えていく」というスタンスで言っていて、今までにないくらい考えさせてくれた』


 如何でしょうか。

 一方的な講演形式ではなく、自身で考え、気づき、発言していく授業の姿に、大きな関心を持って頂いております。命は大切なものと思っていた中で、ただ大切と言葉で感じていた自身に気付き、なぜ大切なのかを考え、気付くことの重要さに改めて気付いていきます。

また、病気を患った少女の生き方、考え方、そして多くの気づきに触れ、生徒さん方は、生きる意味、生きる価値により深く触れていきます。


これからも、子ども達の心にしっかり寄り添うことを思い、

「命は知識として教えるものではない、言葉のみで伝えるものではない、頭で理解させようとするものではない

ということを胸に置き、「いのちの授業」を継続して参ります。








 



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